挙式当日、お世話になった方々に感謝の気持ちを込めて渡すのが『お礼』と『お車代』。
お礼やお車代を渡すのにも礼儀アリ!
失礼のない金額の目安や渡すタイミング、ふまえておいた方がいい数々のポイントを渡すゲスト別に解説いたします。
親御様が挨拶を兼ねて渡すものも多いため、相場と渡し方を知っておきましょう。

【親御様からお渡しする『お礼』『お車代』について】

挙式当日、お世話になった方々に『お礼』『お車代』をお渡しするのは親御様の役目です。
表書きには『お礼』『お車代』のほか、ご両家のお名前を!
1万円以上は「祝儀袋」、1万円以下は「ポチ袋」と使い分けて下さい。

 

☆『お礼』『お車代』は祝儀袋に入れてお渡しします☆

結婚式に”何度でも結び直せる”蝶結びの祝儀袋はNGです。
“一度きり”を意味する「結びきり」で、水引は10本、「のし」付きが正式です。
1万円以上包む時は「祝儀袋」で。
1万円以下であれば小ぶりの「ポチ袋」に入れた方が、
「少額ですが感謝の気持ちです」という気持が伝わります。
また、5万円以上包む場合は祝儀袋も格の高いものにしましょう。

 

☆『お礼』『お車代』は事前に準備を☆

※1:当日焦って準備するのではなく、式の1週間前には渡す人のリストを作る
※2:必要な新札を用意する(1000円札を多めに)
※3:「祝儀袋」、「ポチ袋」(多めに)を用意する
※4:毛筆か筆ペンで表書きをする
※5:式前日に、最終確認をする
※挙式当日に発生する「お礼」もあるため、1000円の新札と「ポチ袋」は多めに用意しておきましょう。

 

【渡す相手と金額の目安 渡すタイミングの目安】

挙式当日、親御様から渡す『お礼』
司会や受付など、挙式当日の大切な役割をお願いした方には、
「本日はよろしくお願いいたします」というご挨拶と共に、結婚式前に親御様から『お礼』を。
また、仲人を立てた場合は披露宴終了後にご両家の親御様がお揃いで『お礼』をお渡しします。

 

◆司会をお願いしたご友人・知人

2~3万円
・結婚式が始まる前に、ご両家の親御様から!

司会者は当日だけでなく、事前打ち合わせや準備も大変。プロでなくてもそれなりのお礼を。
ご祝儀をいただいた場合はさらに2~3万円プラスし、ご挨拶を兼ねてお渡しします。
◆受付をお願いしたご友人
3000~5000円
受付が始まる前に、頼んだ側の親御様から!

受付は新郎側、新婦側のゲストから、それぞれ1~2名にお願いするのが一般的。
それぞれ頼んだ側の親御様から、受付が始まる前にご挨拶を兼ねてお渡しします。
◆仲人(媒酌人)
ご祝儀の倍返し
披露宴終了後、ご両家の連名で!

結婚を取り持っていただいたお礼は、ご祝儀の2倍が目安(約10~20万円が相場)。
高額なので格の高い祝儀袋に包み、菓子折りと往復の「お車代」(遠方の場合は新幹線代など)
※ただし一般的には1万円以上でそれ以下では失礼にあたります※

◆主賓・乾杯の発声をお願いした方
1万円~
受付後、頼んだ側の親御様から!

主賓は、ご両家からひとりずつ頼むのが一般的。
受付後、頼んだ側の親御様からご挨拶をを兼ねて目立たないようにお渡しします。
往復の交通費(遠方の場合は新幹線代など)を手配した場合は、「お車代」を包む必要はありません。
◆遠方からのゲスト
交通費の半額~全額
ご親族様の場合はこれまでの付き合いから判断し、相手に気を遣わせない金額を包み、
式当日にご挨拶を兼ねてお渡しします。
ご親族様以外のゲストには、交通費か宿泊費のいずれかを負担するなど事前に相談し、
受付で渡してもらうか、親御様が顔見知りの場合はご挨拶をして手渡しを。

【おふたりからお渡しする『お礼』について】

☆披露宴を手伝ってくれたご友人・知人☆

スピーチや余興をお願いした方、披露宴を手伝ってくれた方には、
披露宴終了後にふたりから感謝込めて『お礼』を渡したいもの。
式当日、主役のふたりに余裕がない場合は、親御様が披露宴の間にお席を回ってゲストにお渡しするか、
ごく親しい友人ならば結婚式後にお礼として新婚旅行のお土産を渡しても構いません。
また、式後の二次会の幹事を引き受けてくれたご友人にも5000~1万円程度のお礼を忘れずに。

 

☆渡すお相手と金額の目安

・スピーチ、余興、ブライズメイド
3000~5000円またはお品物
ごく親しい方に頼むのが一般的なので、相手に気を遣わせない金額を
披露宴終了後か、後日早めにお渡しします。
記念品や商品券、ベールの裾を持ってくれた子どもたちには図書券や玩具などでも構いません。

 

・ブーケ、ウェカムボードなどを作ってくれたご友人・知人
3000~2万円
ブーケやウェカムボードを作ってくれた方には、制作時間と制作費を考慮した金額を
披露宴終了後か、後日早めにお渡しします。
ご祝儀代わりにお願いした場合は、「お礼」は出さず引出物だけで構いません。

 

※挙式・披露宴に出席せず、ご祝儀やお祝いをいただいた方にもお返しを忘れずに!
頂いたご祝儀やお品物の半額程度が目安
ご親族様から高額のご祝儀をいただいた場合は結婚報告も兼ねて式後1カ月以内に持参するのが理想です。
相手が遠方の場合は、結婚した当人ふたりからお礼状を添えて結婚後1カ月以内に発送を。
「内々のお祝いです。一緒に喜んでください」という意味を込めて「内祝」ののし紙を掛け、
いただいた半額程度の目安にお品物を選びましょう。
会社の同僚などから連名でご祝儀をいただいた場合は、新婚旅行のお土産などをお渡しするのが無難です。