結納とは、結んで納めるという字のとおり、
両家が親類となって「結」びついたことを祝い、贈り物を「納」め合うということです。
結納をすませたら「結婚をします」という約束を公に交わしたことになります。

古き良き日本特有の伝統を感じられる「結納」♡
婚約がより公のものになり、結婚へのけじめもつきます。
「顔合わせ」に比べると準備がある分大変ですが、
そのぶん両家の絆も深まりきっといい思い出になるはず♡

まずは親に相談するところからはじめましょう!
「結納」そのものに対する考え方を話し合い、
両親で意見が異なる場合もあるので、
両家の希望をふたりがまとめる形を取るとスムーズです。

両家の意向が食い違ってもトラブルのないよう、
いつも以上に密にふたりがコミュニケーションを取ることを心がけて♡

結納をする場合、用意する結納品や結納金、
結納当日の服装までしっかりと確認をしましょう。

マナーや決まりごとも多いので
事前にしっかり準備を行うことが成功への近道になります★

初心者でも「結納」について簡単にすぐわかるポイントを3つにまとめてみましたので
ぜひチェックしてみてくださいね!

(画像出典:Pinterest)

**結納スタイルを決めましょう**

まず・・・結納する?しない?ふたりでしっかり話し合って♡

 

 

◆結納をする場合◆

進め方や用意する結納品などは地域や家によって風習が異なることも。

両家ともに納得いくものになるよう相談を重ねて!

 

 

◆結納をしない◆

しきたりにとらわれたくないという人や

なるべく費用を抑えたいカップル、

堅苦しさや費用面がネックなど、

最近では顔合わせのみで済ませるケースが増えています。
結納は義務ではないので、親の賛同が得られるなら

省略してもかまいません。

ただし男性側から結納をしないと提案するのは

失礼にあたるので注意しましょう!

 

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≪結納のスタイルは?≫

 

●正式結納●

仲人が両家を訪ねて、仲立ちする形式。

まず男性側から結納品を預かって、女性側に届けます。

女性側が託した結納品と受書は、

仲人が再び男性側を訪れ引き渡すという手順。

最も格式高い結納ですが、仲人の負担が大きく手間もかかるため、

最近ではあまり行われていないスタイルです。

 

 

●略式結納(仲人あり)●

ホテルや料亭などに両家と仲人が一堂に会し、

仲人が当日の進行役を務める形式。

女性側の実家で行われることもあります。

仲人が両家を行き来する正式結納と区別して

「略式」と呼ばれてはいますが、

内容は正式な結納とほぼ変わりません。

 

 

●略式結納(仲人なし)●

仲人をたてない場合が多いため、

最近の結納はほとんどこの形式で行われています。

場所や当日の流れは仲人ありの略式結納と同じで

進行役は男性側の父親が務める場合が多いようです。

 

 

 

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≪結納の時期は?≫
時期は結婚式の3~6ヶ月前に行うのが一般的で、
六輝(六曜)の中で大安や友引といった

お日柄が良いとされる日の午前中に行うのがベスト♡

 

 

(画像出典:Pinterest)

**結納の場所は??**

略式結納の場合、ここでしなければならないという決まりは特にありません。

料亭、レストラン、ホテル、女性側の家など

両家の希望をふまえて選択して。

両家の中間地点にある会場を選ぶケースも多いようです*

 

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≪料亭・レストラン≫

落ち着いた雰囲気、格式高い店がベスト。

高級店、というわけでは必ずしもありませんが、

ある程度の格式を持った店を選ぶのが賢明です。

結納品を交換するのに十分な広さがある個室がマストで、

予約の際は結納で使う旨を必ず伝えるようにしましょう☆

 

 

≪ホテル≫

たいてい室料、食事などがセットになった

結納プランが用意されていることが多く

スムーズに進められて便利です♡

結納品を準備したり、流れについて指導してくれる場合もあるので、

準備や当日の進行に不安がある人にもおススメです☆

 

 

≪女性側の実家≫

費用が割安なうえにアットホームな結納ができます。

自宅を選ぶ場合、たいてい男性側が女性側を訪れます。

時間を気にせず、和やかに進められるのもメリット♡

ただし、もてなす側は大変なので

両家の負担が偏らないよう調整が必要です。

 

 

(画像出典:Pinterest)

 

**結納品と準備するもの**

◆結納品◆

 

しきたりを確認しつつ

両家で食い違いがないよう事前に相談しておくのがマスト!

地域や形式によって品目・内容が異なり、

関東式と関西式にも大きく分かれます。

デパート、ホテル、結納の専門店などで

相談しながら揃えると安心です♡

 

 

◆結納金◆

 

名字を名乗る側が支度金として用意する結納金。

最近では50万や100万円で揃えることが多いようです。

関東ではその半額を返す「半返し」がありますが、

関西では結納返しをしない、または1割を返す場合も。

両家で話し合い、はじめから金額を少なくして

半返しを省略するケースもあるようです。

 

 

◆書状◆

 

結納品の内容を記した目録と受書を用意します。

結納で必要な書類は、結納品の品目と数を確認するための目録と、

結納品を受け取った証拠に渡される受書のふたつです。

結納品を購入すると、ほとんどの場合はどちらも店で用意してくれますが、

関東式と関西式などでは記入方法が異なるケースがあるので、

事前に必ず確認をしましょう!

目録と受書に加えて、家族構成を記した家族書を交換する地域もあります。

 

 

◆料理◆

 

事前にみんなの好みを把握してお店側と打ち合わせを!

結納式の後は祝宴です♡

和やかに食事できるよう、好みに配慮した食事内容をオーダーしておきましょう♡

飲み物についても、注文時にもたつかないよう

ふたりがリードするか、事前に頼んでおくとスムーズに進行できます。

 

 

◆婚約記念品◆

 

婚約の記念に贈られるものといえば

やはり「指輪」が最も多く、時計やアクセサリーの場合もあります。

婚約記念品を用意するなら

結納でお披露目するのがおススメ♡

関西式では婚約記念品が結納の品目に含まれている場合があります。

 

 

◆手土産◆

 

持参するかしないか、両家で意見をあわせておきましょう。

片方は用意していたのに、もう一方は手ぶら……という気まずいことにならないよう注意!

持参する場合、食べ物なら相手の好みや日持ちを考えたものを選ぶ心遣いも大切♡

菓子折りや地元の特産品が多いようです。

 

 

◆費用◆

 

当日までに支払いの分担方法を決めておきましょう。

男性側が結納品を持参する労をねぎらう意味で、

食事代、場所代は女性側が支払うという考え方を持つ親もいますが、

最近では両家で折半するカップルも多いようです。

また、男性側が遠方から来る場合は女性側が接待費用を出すなど、

両家で話し合い臨機応変に対応しましょう!

当日までにきちんと決めておくのが成功のカギです☆

 

 

◆服装◆

当日の服装は両家で格をそろえて♡

伝統的な結納にふさわしい、セミフォーマル以上のきちんとした服装を心がけましょう!

両家の格にばらつきが出ないよう、前もって打ち合わせを!

 

≪女性≫

華やかな振袖や訪問着、洋装ならワンピースを。

和装なら結婚後はもう着られなくなる振袖、または明るい色の訪問着で場を華やげて。

品のいいワンピースでもかまいません。

洋装の場合は肌を露出しすぎないよう気をつけましょう!

 

≪男性≫

ブラックスーツが基本です。ネクタイも礼装用を着用しましょう。

略礼装ならグレーなどダークスーツでもOK!

ネクタイは白かシルバーグレーを合わせて。

女性の和装に合わせて羽織袴やモーニングを選んでも良いでしょう。

 

≪母親≫

和装なら留袖や訪問着、スーツでも問題ありません。

女性本人と格を合わせることを一番に考えて選びましょう。

女性本人が正礼装の振袖なら黒留袖でもよいですが、

訪問着の場合は格を合わせて母親も色留袖、訪問着を。

ワンピースやスーツを選んでもかまいません。

 

 

≪父親≫

男性本人と格を合わせたスーツ選びが大切です。

ブラックスーツかダークスーツ、男性本人に合わせたタイプを着用しましょう。

ワイシャツは白で、ネクタイは白かシルバーグレーを。

靴や靴下は黒で揃えましょう。

 

**略式結納の基本的なダンドリは??**

① 結納品を飾る

 

着したらまず、床の間やその前に結納品を飾ります。

関西式では飾り付けは男性側のみで行い、女性側は席を外すのが一般的です。
女性側の自宅で結納を行い、結納品を交換する場合は、男性側の到着前に結納返しをあらかじめ飾りつけておきますが、

店で行う場合は男性側が先でもかまいません。
「結納品」とは、結納の際に両家で交換、または男性側から女性側に贈られるお祝いの品のこと。

品目や数は地域や家によってさまざまです。
正式には9品目ですが、簡略化して5・7品目になる場合もあります。

 

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家内喜多留(やなぎだる)
柳の木でできた樽。福がたくさん訪れるようにという意味があります。
本来は酒樽を贈るが、酒肴料としてお金を包む場合が多いようです。

 

 

末広(すえひろ)

白扇子。扇子は末広がりの繁栄、白は純潔・無垢を象徴しています。
「寿恵広」と表記されることもあります。

 

 

友白髪(ともしらが)
白い麻糸や麻紐。夫婦ともに白髪になるまで添い遂げられるようにという意味がこめられています。
「友志良賀」と表記される場合も。

 

 

子生婦(こんぶ)

 

昆布のこと。

「喜ぶ(よろこぶ)」の意味が込められています。

また生命力が強いことから子宝の象徴でもあります。

 

 

寿留女(するめ)
スルメのこと。
日持ちがするため長く縁が続き、噛むほどに味の出る夫婦を表しています。
「寿留米」という表記もあります。

 

 

勝男節(かつおぶし)
鰹節のこと。
男性のたくましさを表した縁起物で
「勝男武士」、「松魚節」と表記する場合もあります。

 

 

金宝包(きんぽうづつみ)
結納金のこと。
関東では 「御帯料(おんおびりょう)」、 関西では「小袖料(こそでりょう)」 と呼ぶのが一般的です。
また女性側からの結納金に対するお返しは「御袴料」といいます。

 

 

長熨斗(ながのし)
あわびを干して叩き薄く伸ばしたもの。
長生きする貝ということから延命長寿の願いがこめられています。

 

 

目録(もくろく)
結納品の品目数を記したもの。
関東式は目録も品数に数えますが、地域によっては加えない場合もあります。

 

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② はじまりのあいさつ

 

仲人をたてない略式結納は、男性側の父親が進行役を務めるケースが多くみられます。
進行に不安がある、話すのが苦手という場合はメモを見ながらでも大丈夫。
当日緊張でパニックにならないように家で予行練習しておくと良いでしょう。
進行を父親が務める場合、男性本人は静かに待機して。

厳粛な気持ちで静かに臨みましょう。

最近では、男性本人が口上を述べるケースもあるようです。

 

 

③ 結納品を渡す

 

結納品を渡すのは、男性側の母親の役目です。

片木盆ごと、女性本人の前に運び、女性側の父親が目録に目を通した後、

受け取ったお礼の口上を述べます。
女性本人は父親が口上を述べた後に続き「ありがとうございます」と述べましょう。

女性本人がまず目録を確認し、口上を述べるケースもあります。

 

 

④ 結納返しを渡す

 

結納品を交換する関東式では、女性側の母親が結納返しを男性本人の前に運び、

交換後は男性側の父親があいさつをします。

行程は「結納品を渡す」と同じになります。

 

 

⑤ 婚約指輪を渡す

 

婚約記念品を用意している場合は、儀式後に交換します。

事前に贈られている場合はお披露目するだけでもかまいません!
婚約指輪がある場合は、指輪飾台を別で用意し結納品と

一緒に床の間の前に並べておきましょう。

台を用意しない場合は、指輪ケースを男性本人の手元に置いてもかまいません。

 

 

⑥ 記念撮影

 

厳かな儀式もこれで無事に終了です♡!
祝宴までに揃って記念写真を撮っておきましょう。

お酒が入ると顔が赤くなってしまうこともあるので、先に済ませておくのがおススメです!

結納品を前に、にこやかな笑顔で♡

会場のスタッフに事前に声掛けをしておくと進行がスムーズです☆

結納は緊張感でつい表情が固くなりがちですが、

写真撮影のひとコマで、場の雰囲気も和らぎ

儀式から祝宴へと気持ちを切り替えるきっかけにもなります♪

 

 

⑦ 食事&歓談

 

乾杯の音頭はぜひ男性側の父親にお任せを!

リラックスしたムードで、楽しみつつ両家の親睦を深めることが目的です♡
祝宴の時間はだいたい2~3時間が目安です。

支払いは宴の終わり頃ふたりのどちらかがそっと済ませ、後日清算をしましょう。
緊張がほぐれたからといってお酒を飲み過ぎたり、

ハメを外しすぎることのないよう注意して!
また結納品を持ち帰るための風呂敷も必ず用意しておきましょう☆

 

 

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